肝胆膵疾患

肝癌に対する治療

現在,我が国で非常に増加した肝癌に対して,当科では「肝癌診療ガイドライン」を基に,さらに個々の患者の病態やニーズを勘案して,集学的な治療を行っています。近年,小結節細胞癌に対してはラジオ波焼灼療法を積極的に行っていますが,当施設ではSPIOというMRI用造影剤を投与して焼灼することで,焼灼範囲を鮮明に描出する新しい診断法(Mori K, Fukuda K, et al. Radiology 251(2); 557-565, 2009)を開発し,臨床に役立てています。また,
「初発肝細胞癌に対する肝切除とラジオ波焼灼療法の有効性に関する多施設共同研究-SURF trial-」にも参加しております。
高齢者や合併症などにより手術が困難な肝癌に対しては,陽子線治療(高度先進医療)を行っています。とても低侵襲で合併症が少ないにもかかわらず,治療成績は良好で,特に5cm以上の大きな肝細胞癌でも高い局所制御率を示しています。当科では,肝細胞癌に対して様々なモダリティーを駆使して最善の治療ができるよう努力しています。

陽子線医学利用研究センターのホームページはこちら→

C型肝炎,B型肝炎,重症肝炎の治療

近年,C型慢性肝炎,B型慢性肝炎の治療は,インターフェロン治療や新規の抗ウイルス剤の進歩により飛躍的に向上し,肝硬変や肝癌への進行を予防することが可能になり,注目されています。当科では,県内の数多くの医療機関と連携を図りながら,肝炎の治療を積極的に行っています。一方,重症肝炎に対しては,当科では,早期の劇症化予知・予防治療により劇症肝炎の予防,救命に成果を挙げています。また,「つくば重症肝炎ネットワーク」を通じて,県内医療機関の啓蒙と重症急性肝不全患者の受け入れを積極的に行っています。

胆・膵癌に対する化学療法

胆・膵の癌に対する化学療法の治療成績は,新規抗癌剤や分子標的治療薬の出現により向上してきています。当科では,兵頭教授が主催するNPOつくばがん臨床試験グループに参画しており,最新のプロトコールを用いた治療を行っています。

胆・膵癌に対する新規治療法の開発研究

胆・膵の癌は,早期発見が困難で転移をきたしやすいため手術不能例が多く,さらに,放射線治療や化学療法の成績も不十分な癌です。当科では,このような胆・膵癌に対する新規治療法の開発を基礎から前臨床試験レベルまで行っています。正田准教授が肝胆道癌に対する分子標的治療,安部井講師が肝胆道癌に対する遺伝子治療の研究を行っています。
(詳細は大学院のページ参照)

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